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不思議な迷宮に落ちていく

第7章 領土めぐり


ハートの城に着くと…門の前にペーターが居た…
私を見るなりすぐ駈寄って来た…
「スノウ!!どうしてここに!?時計塔と共に消えてしまったのかと心配してたんですが、弾かれたんですね?…ああ良かった、良かったですっ!」
何が良かっただ…
私はちっともよくない…
「どうやって貴方を僕の元へと連れ戻そうか、考えて…」
そんな事は考えるな…
あんたの脳みそはアリスと私の事しか入っていないのか…?
「元気そうね…ペーター」
「僕は最高についてますっ…」
私は最悪よ…
…白兎・ペーター=ホワイト…
ハートの城の宰相…
この国での(一応)元親戚…
もう一人のユキの中にある時計が再び私の持つ時計と一つになれば、私は役持ちに再び完全に戻り…
…何故か親戚に戻るらしい。
今は…役持ちと余所者の境目…狭間の存在だからこの国の誰よりも曖昧な存在…
もしかすると…それが原因で弾かれたんだろうな…
まだ記憶が完全ではないから…分からないけれど…
ナイトメアの口ぶりだと、クローバーの塔に住んでいたらしいし…
まあ、この世界では無意味なものなんだけど…
その話はおいといて…
ここにアリスが居たらもっと(この兎が…)うるさくなりそうだな…
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