第4章 舞踏会とゲームの終わり
この時間帯は舞踏会に来ていた…
元の世界でも何度か舞踏会に参加していたが…
ハートの城の舞踏会はフリーダムだった…
ユリウスとエースは吐くまでお酒を飲むと言っていたから朝までケーキを食べまくってようかな…と歩いていると…
ダンスホールで顔無しの方々と踊っているアリスを見つけた…
「アリス~」
「うるさいっ!」
いったぁ…頭を殴らないでよ…
只でさえここ数時間帯の記憶が無いんだから…
ってかさ…
「アリスのドレス大人っぽい!!」
彼女の着ているドレスは青色のシックなドレスだった…
因みにスノウの着ているドレスは淡い緑色のドレスで少しシンプルなデザインだ…
「スノウのドレスも可愛いじゃない…」
「2人ともお似合いですよ~」
「ありがとう…」
アリスとスノウは少し休むため、バルコニーに出る…
「ねえ、アリス…私達って何で夢を共有してるのかな…?」
「えっ?」
そう言われてみればそうだ…
夢を共有するなんて話はあまり聞かない…
もうそろそろ目が覚めても良い頃なのに…覚めない…
どうなって…
「やあ、御嬢さん…」
急に後ろから声をかけられる…
「あっブラッド…」
「舞踏会を楽しまずに雑談とは…」
ブラッドは怠そうに話す…
「ちょっと疲れちゃって…」
あはは~っとアリスが話す…
「ブラッドはどうしたの?…休憩?」
「いや、アリス…君をダンスに誘いに来た…」
ブラッドはアリスの方に向いて手を差し伸べる…
アリスは顔を紅くしている…
このままだと断りそうだな…
良し…
「行っておいでよ!アリス!私は少し休んだらユリウスたちの所に戻るからさっ!!」
アリスも私も元の世界にもうすぐ戻れる…
ブラッドの言うとおり楽しまなくては…
スノウはさっきテーブルから取って来たケーキとジュースを飲む…
アリスの分もあるので2人前を平らげた…
これからどうしようかと考えていると…
急に頭痛が来て倒れてしまった…
意識が薄らぐ中…小瓶に薬が溜まったのが見えた…