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不思議な迷宮に落ちていく

第3章 夢と塔と日常


昼の時間帯になった…
「よし…」
「…何処か出かけるのか?」
そういえばユリウスには何も言っていなかったっけ…?
「これから、仕事のない時間帯は時計塔広場とかで買い出ししながら護身術の練習してくる~」
そう言って時計塔の階段を駆け下りて行った…
だが、一瞬ユリウスの目には良く知っている人物の後ろ姿が見えた…
「・・・っ!!」
この国には彼女はいない…
それ以前に…彼女の時計は…
一体、何処なんだ?
彼女は…何者なんだ?



「…よしっと、準備体操は終わったから~あれ?」
私は、時計塔広場で準備体操していたハズなのに…
何で…
「テントが立ってるの?」
しかも、見覚えのあるテントだし…
石畳の広場にどうやって立てたんだろう…
恐る恐るテントの中をのぞいてみると…
「あれ?スノウじゃないか」
やっぱり…エースのテントか…
「おはよ~エース…また迷子?」
「そうなんだよーユリウスの居る時計塔に行きたいのに821時間帯位迷ってしまって…あははっ」
そうなんだよって…ってか此処、時計塔の目の前なんですけれど(汗)
「時計塔を目指してるの?」
エースは頷く…
「時計塔は目の前にあるわよ?」
「えーあれは時計塔じゃないぜ」
いやいや、入り口は見えてないかもしれないけれど…時計塔だから(笑)
「あの時計塔の壁沿いに歩いていけば入り口に着くはずだから…」
またね~と言って立ち去ろうとしたら…
「ねえ…君の持っているのって銃とナイフだよね…?」
流石はハートの城の騎士…
普段は上着とかで気づかれにくいのに…
「そうだよ…護身の為にね~」
「へぇ…」
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