第3章 夢と塔と日常
仕事を始めてからかなりの時間帯が経った…
この世界に来てから何もやる事が無く、役割も無かったので…仕事を貰えただけで嬉しい…
はっきり言ってゲームで遊びながらユリウスの仕事を眺める以外暇だった…
暇だからといって夢の世界で携帯ゲームに熱中するわけにもいかない…
今は他のゲームに参加しているしね…
それに、ここは夢なんだから…
携帯ゲームで遊ぶのは時々で良いよね?
時々…いや、アリスと帰れる…その時までは、ゲーム機を封印しよう…
そうしないといけない…これは、私自身のルールだ…
…
…
…
「コーヒー…入れるわね…」
「ああ…」
私の仕事は…
時計屋…ユリウスのアシスタント業務だ…
って言っても時計を分解して種類別に分けてしまう単純作業なんだけど…
後は…料理や洗濯…とかも始めた…
一応無理やり居候させてもらっている身だからぐうたらに過ごすわけにもいかない
使用人の人達に教わっていて良かった~
コーヒー…今回は上手く行ったかな?
…
「はい、コーヒー」
「ああ」
ユリウスはコーヒーを受け取ると、飲み始めた…
「…どう?」
「まあまあだな…」
ちっ…まあまあか…
まあ、前はマズイって言われたからな~それよかいっか
あっ銃とナイフの点検しないと…
スノウはナイフと銃を取り出して点検を始めた…
確か…初等科を卒業する時にお父様から貰ったんだっけ…
その時から警察官になる為の教育も始まった…
護身術から法律まで…様々な事を学んだ…
私は警察官になりたくないのにね…
でも、空き時間はゲームをやったりアニメを見たりしていたけど(汗)
「おい…」
「ん?」
「お前、余所者なのに銃とナイフを持っているのか?」
あっ…そうだよね…
アリスは持っていないから驚くよね?
「あれ?言わなかったっけ…一応護身の為に持っているのよ…」
だって…私の家系は…ね?
この夢が覚めたら…嫌でも教育が始まる…
一応護身術の練習はしとこうかな…?
次の時間帯から定期的にやるぞ!!