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不思議な迷宮に落ちていく

第3章 夢と塔と日常


そういえば、何処かに出かけても時計屋というのは何処の街にもない…
ってかこの国に来てから時計を見たのって…
ユリウスの部屋と…
ペーターとユキという少女がぶら下げている時計だけだ…
何もかもが自分やアリスの価値観と違い…どこかしら狂っている…
何で、時計を見ないのだろう…
ちらっとユリウスを見る…
でも、ユリウスの口から出た言葉は…
「お前は…知らなくていい…」
どうして?
その位教えてくれたっていいじゃない…
「それと、私の仕事に興味があるからって…あまり私の仕事を見るな…」
へぇ…あっそう…
仕事をあまり見るな…ねぇ…
この部屋の中で見ないようにするのってほぼ不可能に近い気がするんですけれど…
じゃあ私も携帯獣のゲームでもするか…
勿論、ユリウスの仕事を観察しながらな!!
はっはっは…私だってそのくらいのことが出来る!!
ってかゲーマーをなめるなよ!!
「変な妄想はやめなさい!!」
カーン…いたたた…
何するんだよ…アリスさん…
ってかいつの間に遊びに来ていたの?
「ごめんね、ユリウス…この子、かなりのヲタクだけど…宜しくね」
「ああ…」
またね…とアリスは出て行った…
一体彼女は何をしに来たのだろうか…?
…あっそうだ!!
「ねえ、ユリウス…私…何か働きたい…」
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