第2章 この国の住民とアリス
アリスを待っている間…
屋敷の主人(らしい…)のブラッドという人のお茶会に参加していた…
黄色いウサギ…もとい耳が長い番犬さんも一緒だった…
テーブルの一角がオレンジ一色なのが気になるが…放っておこう…
私はお茶会に参加しているだけで…決してオレンジで統一されている物体を拝みに来たわけでは無い…
というか…
「君も余所者か…2人目の…珍しいな…」
「そうですけど…何?」
余所者ってそんなにも珍しいものなのか…?
「珍しい余所者が二人も居るとは…面白い…」
そういえば…この人…本当にダルそうに話すな~
つられてこっちまで怠くなる…
ってか何が面白いだ…
こっちは全然面白くないっつーの!!
「その余所者って呼び方やめてくれますか?私には…」
「スノウだろ?…お嬢さん」
「そのお嬢さんって呼び方もやめてください…」
その呼び方も納得がいかない…
「アリスよりもこだわるな…スノウ」
「しょうがないでしょスノウは…昔からそうだもの」
あっアリス!
ってかその…私って昔からだっけ…?
「えっ?アリス?スノウと知り合いだったのか?」
「ええ…スノウとは幼馴染よ」