第2章 この国の住民とアリス
アリスとの出会いは
確か…ガーデンパーティだったな…
私のお母さんはパーティが大好きだから…
隣に住んでいたリデル家の人たちをはじめ…様々な人を呼んでいたっけ…
決まってお昼に…
父も母も…そして私も…昼が好きだった…
家族で過ごすこの時間が…
でも、私とアリスが初等科に上がると仕事が忙しくなり…
父も母も居なくて…使用人の方々と私だけになった…
でも、アリスが夜になると迎えに来てくれて…
一緒に過ごすことになった…
アリスの姉…ロリーナさんや妹のイーディス…
そして、アリスの両親も歓迎してくれた…
それからだ…夜が大好きになったのは…
一緒に見た星空や一緒に遊んだゲーム…
様々な思い出が詰まった時間…
そういえば小さい頃からいつも持っていたバクのぬいぐるみが付いたストラップってどこに行ったんだろう…?
いつの間にか鞄に付いていたやつ…
確か…つい最近なくなったのだ…
アリスが居なくなったとイーディスから聞いた日…
自分の部屋に落としてきちゃったのかな…?
帰ったら探さないと…
「スノウ!ボーっとしてないで、出かけるわよ!」
そう言うとアリスに引きずられてスノウは帽子屋屋敷を後にした…
そういえば…ゲームに参加してる間の滞在地を決めないとな