第29章 肝試しの最中に / ※甘裏
『……えとっ//勝己、くん…?』
でもさっきから一向に動かない勝己くん。
私は不思議に思ってちらっと顔を見る。
『どう、したの?』
「…わりぃ、何かに取り憑かれちまったみてぇだ」
『…えっ、どういう意…ふっん///』
気づいたら口を塞がれていた。
『…んんっ//、ふっ…』
左手で顔を向けさせられて、右は服の上から胸を揉まれている。
『…んっぁっ、ふっ…はぁっ///…ま、って…』
一瞬口が離れた瞬間に言葉を発することが出来たけど、またすぐ口を塞がれる。
こんなところで襲われたくなくて、身体をよじったり、勝己くんの胸を押して離れようとする。
「……っは、ンだよっ」
『…えっ…?』
いつもなら絶対離してくれないのに、すんなりと離れてくれてびっくりする。
右手はまだ胸をやわやわ揉んでいるけれど。
『…んっ、あっ、こ、こでするの…?///』
「嫌なんか? おめぇが嫌なら、しねぇよ…」
『…っ//』
その言い方はずるい、けど本当に勝己くん? いつもならそんなこと聞かないのに。
それに何かに取り憑かれたって。
頭がパニクって考えがまとまらない。
でも答えなんて決まっていて、さっきから胸を揉まれているせいでとっくに身体は出来上がってしまった。
「…どうすんだ、リルル…」
『…い、嫌じゃ、ないっ…///』
「っは、だろうな、もうここ、勃ってやがるしな?」
『んやぁっ//』
いつの間にか服の下に手を滑り込ませていて、ブラごとたくし上げられ、外の空気が冷やっと身体に触れてる。