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暁の契りと桃色の在り処 ー信ー

第14章 春の輪廻


いつか貴方は言っていた。

数多の命を奪った俺が 
温もりを手にするなど
愛を望んで
子を望むなど

無駄なことだ

あり得ないこどだ


けれど
500年の奇跡が巡って
貴方と私は出会った

交差して
離れて
また近付いて

愛し合った

そして

宿った


血塗られた道を歩くなら
私だって  共に

奪った命の重みを背負うなら
私も その半分を

だから

共に迎えましょう

命の産まれる瞬間を


汚れた手は

私が洗ってあげるから

何度も
何度も

いつだって




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