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暁の契りと桃色の在り処 ー信ー

第12章 限られた時間


これから始まることは

誰も知らない。

私が此処に来たことで

私の知っている歴史ではなくなっているから。

私がこの子を産むことも

教科書には載っていない。


だからもう わからないから
前を向くしかないんだと思う。

諦めるんじゃなく

生きるために
生きていくために

見えない何かを探りながら
小さな一歩を踏み出して

宿る光のために

春の木漏れ日を待ちながら



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