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暁の契りと桃色の在り処 ー信ー

第4章 咲の涙


必ず戻る

貴方の言う魔法の言葉は
疑う必要のない確かなものだと思っていた。


あの子達が繋いでくれた絆だから
どんな障害も乗り越えられる

そう信じていた。


でも、

神様は優しくなくて

ここが戦国時代の乱世だと

そこで生き、母親になる覚悟はあるのかと

私に現実を突きつけた。


ゆっくり過ごせる妊娠生活なんて
織田の妻になったことで
あるはずがなかったんだ。




暗い闇は
波のように忍び寄って

私の甘さを
嘲笑うようだった。









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