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【更新停止中】出久夢物語

第33章 ○その個性の名は





教室へ着いて、自分の上着に着替え終わった頃に緑谷くんが教室に入ってきた。

上着のことで話そうと思ったら午後の授業の始まりを知らせるチャイムが鳴った。

食後の運動にはハードすぎる授業。

オールマイトが元気よく、今日はペアでの戦闘訓練だぁ!!!っと叫んでいる。



また緑谷くんとペアだったらどうしよう…



そんなことを考えながら自分のコスチュームに着替えて場所を移動した。





✳︎





「さぁみんな集まったね!!ペアはくじ引きで決めるからみんな引くんだ!」

オールマイトの掛け声と同時に順番にくじを引く。

私は②番だった。

誰だろうかとキョロキョロしていると意外な人と目があった。



「チッ…てめぇかよ」

『……お、お手柔らかに…』



緑谷くん、じゃなくて緑谷くんの幼なじみの爆豪くんだった。

緑谷くんじゃなくて良かったけど、私の個性と爆豪くんの個性は相性最悪だ。

順番に戦闘ではなく、複数の敵がいる場合の立ち回りとして一斉に戦闘を開始する。

そして、オールマイトがどこから声を出してるのかわからないくらいの爆音で、GO!!!!!!!、と号令がかかった。



「…しねぇえええっ!」

『…うぇっ、い、いきなり!!?』



号令がかかると同時に、爆豪くんが突っ込んできた。

なんとか奇跡的に、まぐれに近いけど、ギリギリのところで避けることができた。



「…避けんじゃねぇー風女!!!!」

『…いやいや、避けないとほんと死んじゃうからっっ』



そう、私の個性は風を操ることが出来る個性。

足元に風の竜巻を作って上に逃げた。

だけど爆豪くんも負けじと追ってくる。



爆豪くんが空中にいるときは、攻撃できなかったような…



『だったら、方向転換っ』



あえて爆豪くんに向かって、そのまま通り過ぎて後ろを取る。



「…あめぇ!! スタン、グレネード!!!!」

『…嘘でしょっ!!?』



私はそのまま爆豪くんから距離を取ったけど、間に合わなくてもろに攻撃を受けてしまった。



『…きゃぁあっ』



勢いよく飛ばされて、壁に激突する、と目を瞑った。
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