第38章 お酒を口実に / 激甘
『泊まる上にベッドなんて借りられないですっ』
「女の子をソファになんて寝かせられないよ」
どっちがベッドで寝るかと言う話になり、緑谷先輩は私にベッドを譲ってくれようとする。
『…で、でもっ』
「じゃあ、一緒になんて、ダメかな?」
『…えっ///』
まさかそんなこと言われるなんて思わなくて、どうしたらいいか戸惑う。
「ごめん、これじゃあセクハラだよねっ、でももう家に連れ込んでる時点でセクハラかなっ」
『い、いえ、そんなことは…ないですっ』
「じゃあ、決まり、だね?」
『…え、と、は、はいっ//』
私、いろんな意味で寝れるのかなと不安になりながら、緑谷先輩と一緒に寝室へ向かった。
「大丈夫?狭くない?」
『は、はいっ、大丈夫ですっ///」
背中合わせでベッドに入る。
背中越しに緑谷先輩の体温を感じて、ドキドキと心臓の音がうるさい。
早く寝ようと瞼を閉じた時だった。
「まだ、起きてるかな?リルルちゃん…」
『…は、はい?どうしたんですか?』
急に声をかけられてびくっとする。
「リルルちゃんは、誰とでも、こう、するの?」
そう聞かれて、戸惑う私。
答えてしまったら、100%告白になってしまう。
『…え、と、その…』
「その、答えられないってことは、期待…してもいいのかな?」
緑谷先輩がこっちを向いてるのがわかる。
そして腰に腕を回されて、ぎゅっと抱きついてきた。