• テキストサイズ

旗幟鮮明【炎炎ノ消防隊】

第8章 隠密のち般若


***紺炉視点***

聴に手早く手当てをされ、布団に叩き込まれる。

途中

『あー、薬が足りない…。ちょっと家から取ってくるから、とりあえず包帯だけ巻いとくね』

と言われ

『戻ってくるまで、大人しく、寝ててください』

と釘を刺された。

紅も紅で、聴の無言の圧力により額の処置をされ

『監視よろしく』

と言い渡されたため、しばらくこの場から動けなくなった。

聴の背後に般若が見えるのは俺だけじゃねェようで、場を静寂が支配する。

当の本人は第8の大隊長に人数分の濡れタオルを差し出すと

『怪我の処置が必要であれば後ほど仰ってください』

と言い残して退室していった。

場の空気がやや弛緩したところで、両者の話を聞いていく。

聞けば聞くほど、きなくせェじゃねェか…。

それに、紅の見間違いでもなく、第8が嘘をついてるんでもねェとすると、数日前にあった偽物騒ぎと繋がってきやがる。

「紺炉に免じて今は勘弁しといてやる。町の人間に話を聞いてくる。疑いが晴れるまでここを離れるなよ」

「若!聴の帰りを待って、話を聞いたほうが良くないですかい?」

「…じっとしてらんねェんだよ」

そのまま出ていっちまった紅を見て、俺はため息をこぼした。
/ 146ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp