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旗幟鮮明【炎炎ノ消防隊】

第8章 隠密のち般若


***紅丸視点***

「居合手刀七ノ型 “日輪”」

「若!!やめろ!!」

紺炉から制止の声がかかったが、止まる必要なんざねェ!

「止めるな紺炉!お前はこいつらがこの町の連中を焔ビトにしようとしていることを知ってるのか?」

「そんな馬鹿な…!」

「俺はこいつらが算段しているところを見た!」

「見間違いだと何度言ったら分かるんだ!」

あくまでも認めるつもりはねェようだな。

「くらえ!!」

第8のやつに向けて、技を出そうとしたってのに…!

紺炉のやつが邪魔してきやがった。

「紺炉!はなせ!!」

「若!冷静になれ!!」

俺を止める紺炉からは炎が出ていて、ハッとする。

「馬鹿野郎!なに発火能力を使ってやがる!?」

紺炉がガクと崩れ落ちると同時に

『あーあー、詰所に姿が見えないから探してみれば…』

という声が聞こえ、手元にあった炎が消えた。

『ヒカゲ!ヒナタ!冷却布を取ってきて!』

「合点!」「承知!」

言おうとしていたことを先取りされた、と思っていれば紺炉の身体が紫色の炎で包まれる。

「灰病―、大丈夫ですか!?というか、その紫の炎は!?」

「近寄るんじゃねェ!!炎についても教えてやる義理はねェな!」

第8の大隊長がこっちに来ようとしたが阻止する。

聴のやつ…、緊急事態とはいえ、あからさまに能力を使いやがって…!

「っはぁ…。若!いったん第8の言い分を聞いてやったらどうですかい?」

顔色が若干マシになった紺炉の言葉に、俺は仕方なく息を吐き出した。

次いで、未だに屋根の上から高みの見物をするそいつに目を向ければ

『紺兄が発火能力を使った時点で、文句は受け付けてないよ』

と言われ、頭をかき乱す。

ハァ…、とにかく紺炉を横にさせねェとな…。
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