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旗幟鮮明【炎炎ノ消防隊】

第7章 やぁ第8の諸君


***聴視点***

ひい、ふう、みい…6人か。

念には念をと、現在第8に所属している人間の顔と名前は記憶済み。

経歴もざっと見たけど、ジョーカーが気にするだけのことはあるな、という感じだった。

シスターを置いてきたのは妥当な判断かもね、と思いつつ大福の残りを口に放り込みながら、全員の顔を見渡す。

「急に押しかけて来るとはどういうつもりだ?」

「新門紅丸大隊長は、面倒な手続きがお嫌いだと聞いて、直接来ることにしたのですが…」

おや、噂に違わず、第8の大隊長はできる人らしい。

指に付いた大福の粉を舐めつつ、相手をまじまじと見つめた。

「勝手に来ちまったことは…、まぁいい。だが伝導者の調査だかなんだか知らねェが、俺たちのシマを勝手に荒らされるわけにはいかねェんだ」

うん、さすがの紅も問答無用で追い帰すのはやめたか。

とはいえ、まぁ、そう言うよねぇ…。

「第7は伝道者の一味を無視していくおつもりですか?」

「伝道者も白頭巾も皇国が定めた敵だろ?興味がねェってのが正直な意見だな」

うーん、これはタイミングが悪かったねぇ、第8。

私が報告した後だったら…、あぁ、いや、変わらなかったか…?
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