第7章 やぁ第8の諸君
***聴視点***
そんなこんなで調べること2日。
身元が分かった、までは良かった。
そこから、目的はなんだったんだろう、と浅草で拠点にしていた場所を調べて。
伝導者がちらついたもんだから、さぁ大変。
報告と今後の動きについて相談すべく、紅の帰りを待っているところだ。
…お、ヒカヒナの気配が動いた。ふむ、玄関に向かったね。
ってことは帰ってきたかな。
玄関に顔を出せば、紅と紺兄、大福を食べてるヒカヒナがいた。
「「あ、聴!」」
『紅おかえり~。ヒカとヒナは良いもん食べてるねぇ~』
「…おう」
「聴も食えよ!」
「ババァの死に光ウメェぞ!」
『死に光って…。あぁ、うん、ありがと~』
問答無用で大福を渡されたので口に運ぶ。
うん、美味しい、と思いながら紅と紺兄に視線を向けた。
「そういやぁ…若…。今さっき第8の連中から連絡がありましてねェ。例の伝導者絡みで俺たちの管轄にガサ入れしたいそうで」
「めんどくせェ。それに今は立て込んでるんだ、無視しとけ。俺たちは皇国の命令で伝導者を追ってるワケじゃねェ。伝導者ってのが向こうからケンカ売ってくるなら相手してやるけどな」
ふと用事を思い出したように紺兄が紅に話しかけた。
あーらら、間が良いのか悪いのか…。
『それと関係あるかもなんだけどさぁ~…』
大福を食べながら口を開いたが、知らない気配が複数こっちに近づいてくるのに気付き、言葉を飲み込む。
「若!!紺炉中隊長!!てぇへんだ!」
慌てた様子で入ってきた若い衆に全員が目を向けた。
「引き留めてんのに勝手に入ってきやがった!!」
暖簾が割れ、入ってきた人たちに目を丸くする。
「すみません…。先程連絡した第8です。もう来ちゃいました…」
「あ!?」
あははー、腰が軽すぎじゃない…?