第52章 げ、第6の大隊長は困るなァー!
***聴視点***
さて、紅が仕方なさそうに、けれどもどこか嬉しそうに修行をOKした翌日。
私が医務室の備品チェックをしていると、詰所に向かってくる気配が3つ。
…うん?3つ?
気になって玄関をこっそり覗けば、そこにはシンラくん、アーサーくん、そしてタマキちゃんがいた。
「「よろしくお願いします!」」「ふッ」
紺兄に挨拶しているところを見る限り、3人で修業しに来た、んだろう。
そのまま紅のいる裏庭に向かっていく3人を見送ったものの。
『タマキちゃんは、何か心境の変化でもあったのかな~…?』
少し前までは考えられないメンバーに首をかしげた。
ま、いいや。仕事がひと段落したら、顔を出してみよう。
そう思っていたのだが。