第50章 ”アドラリンク”に”ドッペルゲンガー”ねぇ…
そうして話がひと段落したので、詰所に向かって町中を歩く。
途中でスルッと抜けようとしたら、紺兄に襟首掴まれて阻止された。
ぐぬぬ…。
「今の話をただのオカルトで片付ける訳にもいかない。ドッペルゲンガーについて私が調べるとしよう」
「“はいから”な姉ちゃんは賢いんだな」
ふむ、第5の大隊長が調べるなら、シンラくん経由で、こっちにも情報は下りてくるかな。
てゆーか紺兄、第5の大隊長を、“はいから”な姉ちゃん、扱い…。ちょっと笑う。
「それにしても白装束ってのは何者なんだい」
「わからん…。奴らはどうにも素性が掴めない者ばかりだからな」
紺兄の質問に、第5の大隊長が答える。
こんなことなら、もう少しジョーカーと仲良く…、いや、ないわ。
これ以上仲良くしたら、ネザーに連れていかれる気がする。自衛大事。