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*・*刀剣男士と花咲く恋*・*【刀剣乱舞】

第14章 山姥切国広 私の純情愛刀・:*+.


「いろは大丈夫か?」
みんなとの思い出話に花を咲かせ、次々にお酒を注がれて、少し顔が火照ってきた私をまんば君が心配そうに覗き込む。

「大丈夫だよ!楽しくてついつい…」
「気持ちは分かるが、無理をするなよ?」


「兄弟!ちょっと料理を運ぶの手伝ってくれない?」
「あぁ。いろは少し離れて大丈夫か?」
「うん。いってらっしゃい」
窺うように私を見るまんば君を笑顔で見送る。

「いろは。こっちにおいで。じじいに酒を注いでくれんか?」
「三日月さん!お酌させていただきます」
「ははは。いろはが注いだ酒は一層上手く感じるな。」
まんば君が席を立つと、三日月さんが私を手招きして、ぐっと肩を抱き寄せた。

「主さま!小狐の隣も空いておりますよ?こちらにどうぞ!」
「がはははは!主よ!今宵は朝まで飲もうぞ!」
「…わっ!お二人ともお酒が進んでますね」
次いで小狐丸さんに腕を引かれ、岩融さんに後ろからぎゅっと抱きしめられる。


「おい!いろは飲みすぎだ。行くぞ。」
「わっ!ちょっ…まんば君!」
その時、部屋に戻ってきたまんば君と目が合い、強引に腕を引かれて連れ出されてしまう。

「まんば君〜。私そんなに酔ってないよ?」
「その火照った顔でよく言うな?…食堂から水を持ってくる。」
「う…ごめんなさい…。」
まんば君の自室に連れてこられた私は、ふわふわと浮き立つ頭を冷やそうと窓を開ける。

「ふぅ。夜風が気持ちいい…。相変わらずまんば君の部屋って落ち着くなぁ。」

ふと部屋を見渡すと褥の下に何かがはみ出ているのを見つけた私は、興味本位でそれを引っ張ってみる。

「…っ!これって…!」
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