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*・*刀剣男士と花咲く恋*・*【刀剣乱舞】

第14章 山姥切国広 私の純情愛刀・:*+.


「水を持ってきたぞ。大丈夫か?…っ!いろは?…なぜそれを!?」
「まんば君…これ何?」
私は褥の下に隠されていた春画をぎゅっと握り、動揺と衝撃で混乱しながらまんば君を見つめる。

「っ!違う!!こっ…これは違うんだ!!話を聞いてくれ!」
「まんば君…こういうの…興味あるの?男の人ってやっぱりこういうの好きなの?」
自分でも責めるような言い方になっているのは分かっているのに、止めることができない。

「これは鶴丸に…いや…。事前にそのっ…ちゃんと勉強してないといけないと思って…」
「勉強って…なんでそんな事?」

「その…愛刀として…もっとあんたに触れたくて。でも俺は経験もなくて…やり方を間違えて嫌われたくなかったんだ…」
私の肩を掴んで必死に気持ちを伝えてくれるまんば君に心が満たされて、愛しさでいっぱいになる。

「さっきは責めちゃってごめん。ねぇ…まんば君?勉強なんてしなくていいんだよ?そのっ…二人で…経験していけば良いんじゃないかな?」
「だが…こういう事は男が主導すべきだろ?」

「ううん。まんば君が全部背負わなくていいんだよ?私はまんば君に春画とかじゃなく…私を見てほしいし…私に聞いてほしい。」
「っ!…ちゃんといろはの気持ちを聞かず…すまなかった。」
私はまんば君をぎゅっと抱きしめる。

「でも私のためにいろいろ考えてくれた事がすごく嬉しい」
「…俺はあんたの愛刀だろ?それに俺はいろはが…」
「ん?なに?」
「…好きだ。」
耳まで真っ赤になった顔を逸らさず、しっかり目を見て伝えてくれた事が嬉しすぎて、私はまんば君にちゅっと口付けた。

「私もまんば君が大好きだよ」
「っ!俺の方がもっと…」
「あっ…まんばく…っん」
まんば君は照れ隠しから言葉を飲み込み、私の唇を強引に奪う。

「んんっ…あっ…ふぁ…」
無遠慮に入れられた舌で口内を刺激され、初めての快感に身体が疼き始める。

お世辞にも上手いとは言えない、欲望をぶつけるような口付けが、まんば君の熱い気持ちを表しているようで、胸がきゅっと締め付けられて幸せが溢れ出す。
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