第13章 白と黒の誘惑 大倶利伽羅END˚✧₊⁎
「いろは身体は大丈夫か?」
「伽羅…幸せすぎて…どうしよう」
褥の中で私をぎゅっと抱き寄せ、腕枕をしてくれる伽羅。
「これから俺がもっといろはを幸せにする」
優しい伽羅の心地いい声をずっと聞いていたくて、重くなっていく瞼を必死に擦る。
「疲れただろう?…少し休め」
「でも…まだ寝たくない…」
「これからずっと一緒だろ?だから大丈夫だ」
私の頭を撫でながら、優しく囁く伽羅。
「ありがとう」と呟いて瞼を閉じた瞬間、伽羅に耳元で甘く囁かれる。
「…続きは本丸でな」
「っ!…伽羅のえっち」
「ふっ…可愛すぎるいろはが悪い」
そのまま伽羅をぎゅっと抱きしめて、深い眠りに落ち、目を覚ますと朝日が眩しく私たちを照らしていた。
その後、なんとか無事に本丸に帰ってきた私たちは燭台切さん、太鼓鐘さん、鶴丸さんに出迎えられた。
「主!伽羅ちゃん!二人とも無事で本当に良かった」
「一時はどうなることかと思ったぜ!」
「すっげぇ心配したんだからな!」
「…あぁ。いろはが迎えに来てくれたから、無事に帰ってこれた。」
お互いに顔を見合わせて微笑む私達を見て、三人は何かを悟ったように目を輝かせる。
「伽羅!ついにか〜!今日は伊達組で宴だな!」
「こりゃ驚きだぜ!から坊やるなぁ!」
「伽羅ちゃん本当におめでとう!赤飯を炊こうかな…」
「…やめろ」
そのまま伊達組の皆さんに、朝までたっぷり祝福され、幸せいっぱいな私たちでした♡
Fin