第12章 白と黒の誘惑 歌仙兼定END˚✧₊⁎
その後私たちは無事遊郭から抜け出し、門の前で待っていた大倶利伽羅さんと合流した。
「無事に抜け出せたか。」
「僕がついていたからね。全く問題なかったよ」
私と大倶利伽羅さんの間にぐっと割って入り、私を背中に隠す歌仙さん。
「あっ…あの。大倶利伽羅さんも本当にありがとうございました。ご迷惑をお掛けして本当に…わっ!」
「いろはが無事で本当に良かった。」
歌仙さんの隙をついて、私の腕をぐっと掴み引き寄せて優しく微笑む大倶利伽羅さん。
「っ!君ね…いろはと僕はもう恋仲なんだよ⁈勝手に触れないでくれないかい?」
「そうか。…関係ない。」
「今小さい声で"関係ない"って言ったのかい?もしいろはに触れたら許さないからね⁈」
「いろは?本丸に戻ろう」
「さっそく触れたね?大倶利伽羅!首を差し出せ!!」
二人の間に挟まれ、苦笑する私の腕を肩を掌を腰を…どちらか分からず掴まれ、何とか本丸に戻った私たちでした♡
Fin