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*・*刀剣男士と花咲く恋*・*【刀剣乱舞】

第11章 歌仙兼定vs大倶利伽羅 白と黒の誘惑・:*+.


ばんっ!

「主!大変っ!!」
次の瞬間、ドアが開かれ血相を変えた清光が飛び込んできた。

「っ!清光どうしたの⁈」
「俺たち今出陣から戻ったんだけど…刀剣が二振り足りない!」
清光は平静さを失いながら、話を続ける。

「えっ?足りないって…?」
「実は戦闘中に時空移転装置にひびが入っちゃって…多分そのせいで全振りが帰還できずに、歌仙と大倶利伽羅があっちに取り残されたんだと思う!」

「っ!…」
あまりの衝撃で一瞬頭の思考が停止するが、私はすぐに深呼吸をして冷静になる。

「私が…二振りを迎えに行く!」


その後なんとか江戸に着いた私は、二振りの気配を探して町外れの神社の境内を歩いていた。

「うーん。この辺りに二振りの気配を感じるんだけどなぁ…」

「姉ちゃん…探しもんか?こんな人気のないところで何してる?」
いきなり茂みから出てきたガラの悪い男たちに話しかけられ、とっさに後ずさる。

「っ!…人と待ち合わせを…」
「珍しい髪色だなぁ…それに器量もいい」
頭の先から爪先までを舐め回すように見定められ、ぞくぞくと悪寒を感じる。

「急いでますので…」
刺激をしないよう男たちの間を通り抜けた瞬間、全速力で逃げる。

「ははは。鬼ごっこか。おもしれぇ!でも残念だな」
「くっ!離してっ!!」
私はすぐに追いつかれ、腕を拘束される。

「ほんと上物だな。俺が味見してぇぐらいだ。」
「やめとけ!商品に傷をつけるな!値段が落ちちまう。」
にやりと卑劣な笑みを浮かべる男たちを私は精一杯の威嚇で睨み付ける。

「まぁ…眠ってろ。次に目を覚したら、せっせと旦那に春を売れ。」

私は後頭部を強打され、意識を手放した。
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