• テキストサイズ

*・*刀剣男士と花咲く恋*・*【刀剣乱舞】

第11章 歌仙兼定vs大倶利伽羅 白と黒の誘惑・:*+.


「っ!…すいません…」
いろはは顔を赤らめながら、また一口ぱくりとケーキを口に運ぶ。

「いろはは見ていて本当に飽きないね。ころころ変わる表情が豊かで…」
僕はいろはの頬に手を当てゆっくりと、正面を向かせる。

「…本当に愛しい。」
「っ!」
彼女の揺れる瞳にぐっと近づき、優しく口付けた。

「いろは…甘いね」
「っ!歌仙…さん?…あっ…んんっ!」
僅かに開いた隙間から、舌先をするっと挿れて口内を刺激し、いろはの舌をねっとり絡めとり甘いケーキの余韻を堪能する。

「はぁはぁ…どうし…て?」
甘い刺激に抗えず、苦しそうに蕩けた瞳で見つめるいろはに、僕の身体の熱が上昇し疼き始める。

「いろはが好きだよ…ずっと。どんなに他の刀剣に目移りしたとしても、最後にいろはが選ぶのは僕だろ?」
「っ!歌仙さ…ん…私っ」
言葉を奪い、呼吸さえも奪うように何度も激しく口付け、いろはの潤んだ瞳には独占欲に塗れた自分が映し出される。

「っ…苦しっ…やっ…はぁはぁ…」
力なく僕を押し返すいろはの唇を解放して、優しく頬を撫でる。

「私は…あのっ…少し…時間が欲しいです。」
「大丈夫だよ。いつまでも待ってる。」
荒い呼吸から絞り出すような声で、僕を窺ういろはを柔らかい瞳で見つめ返す。

「少し急ぎすぎてしまったかな…」
こくりと頷き、動揺を隠しきれず足早に立ち去るいろはの背中を見送りながら、心の中でそっと呟いた。
/ 203ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp