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*・*刀剣男士と花咲く恋*・*【刀剣乱舞】

第10章 御手杵 ハロウィンの戯れ・:*+.


「御手杵!衣装のサイズはどうだった?」
去っていくいろはの背中を見送る御手杵に清光が声をかける。

「あー…まだ着てないんだ。部屋に戻って着てみるな。」
「よろしくね!…あっそうだ。ハロウィンにはね、合言葉があって"トリックオアトリート"って言うと主からお菓子がもらえるんだよ」
「トリットオアトリーク?難しい呪文みたいだな…。でもお菓子の為に頑張って覚えないとな!」
「トリックオアトリートだよ。でももし主がお菓子を持ってなかったら…とびっきり甘い悪戯をしてもいいんだよ?」
「そうなのか!悪戯って何するんだ?」
「さぁ…なんだろうね?とりあえず魔女になった可愛い主を一番最初に見てきなよ?当日は主を独り占めできないからね!」
にやりと微笑む清光に、御手杵は無垢な笑顔を返し自室へと向かう。


自室へと戻った御手杵は西洋の警察官らしき衣装を身に纏い鏡を覗き込む。
黒のシャツ、黒のネクタイ、黒のパンツ、黒の帽子…着慣れない服に少しそわそわする。

「…なんとなく着てみたけどこれであってるのか?…いろはに聞いてみるか」
御手杵はその衣装のまま審神者部屋に向かった。


「いろは。入るぞー?」
「御手杵さんどうぞ。」
「っ!」
御手杵さんは私の仮装した姿を見て、驚いたように目を輝かせる。

「へへ…どうですか?…なんだかちょっと恥ずかしいです」
「すっげぇ可愛い!!」
御手杵さんの直球の褒め言葉に、嬉しくてふにゃっとはにかむ。

「御手杵さんも警察官の衣装すごく似合ってます!本当…かっこいい。。…んっ!」
思わずぼーっと見惚れていた私にちゅっと口付ける御手杵さん。

「…可愛すぎて我慢できなかった」
「ふふ。嬉しいです…」
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