第9章 燭台切光忠 甘いお仕置き・:*+.
「ねぇ?みっちゃん」
「なんだい?いろはちゃん」
「今日の夕餉はなーに?」
「今日はいろはちゃんが大好きな唐揚げにしようか。」
「わー!楽しみ!!今日もお仕事頑張れそう」
「うん。早く帰っておいでね!」
「みっちゃん…すき」
「いろはちゃん。僕の方がもっとすきだよ?」
*・゜゚・*:.。..。.:*・*・*:.。. .。.:*・゜゚・*
私の愛刀は燭台切光忠。
みっちゃんと恋仲になったのは半年前からだ。
私の片思いから始まって、彼がその想いを受け止めてくれて…今に至る。
みっちゃんはとにかく私に甘い。
どんな時も私の事を第一に考えてくれて、辛い時もそっと寄り添ってくれて、いつも私を笑顔にしてくれる。
本当今日も幸せだなぁ…。
心の中でそう呟きながら、審神者報告会へと向かう。
会議室には20名ほどの審神者たちが集まっていた。
「お疲れ!いろは最近どう?」
仲の良い審神者の隣に腰を下ろすと、彼女が笑顔で話しかけてくれる。
「うーんとね。本丸ではみんな本当に頑張ってくれてるよ。出陣の実績も増えてきて…」
「そこじゃなくてー!最近恋愛はうまくいってる?」
にやっと笑いながら好奇心たっぷりな瞳で覗きこまれる。
「あっ…うん。すごく優しいし、本当に完璧で…相変わらずかっこいい…」
私は顔を赤らめながら、みっちゃんの顔を想い浮かべる。
「いいなぁー。ほんと。いろは達はまだ恋仲になって間もないもんね?うちはさ、最近ちょっとマンネリになってきたんだ」
彼女は加州清光と恋仲になって一年ほどだ。
「私もさ、恋仲になって半年ぐらいは楽しかったよ?いろいろ新しい発見もあったし…。でも今は同じことの繰り返しでさ。なんか刺激が欲しいって思っちゃう。」
「そうなんだ…。刺激かぁ。たとえばどんな刺激?」
「やっぱりさ、夜の生活とかね。いつも同じだと飽きちゃうじゃん?」
悪戯っぽく笑う彼女。
「えっ?えっーと…そうなのかな…」
私は真っ赤になりながら、答えに困る。
「いろはもさ。その純粋なとこはかわいいけど、それだけじゃいつか飽きられちゃうかもよ?」
そんな会話をしていると、政府の役員が入ってきて報告会が始まった。
でも私の心の中では「飽きられる」という言葉がいつまでも響いていた。