第6章 和泉守兼定 優しい兄ではいられない・:*+.
「まだだ。まだ全然足りねぇ。」
ぐったりと横になるいろはの身体を起こし、うつ伏せにさせると腰をぐっと掴み、さらに熱く昂った欲望を挿し込む。
「んぁぁっ!もうっ…イったばかりな…んっ!」
いろはの中は先ほどよりも更に締め付けがきつく、欲望に絡み付いてくる。
俺はいろはのうなじや背中に口付けを落としながら激しく腰を打ち付ける。
「ひゃぁん…もぅ…むりっ…イくっ!」
「こーら。逃げんなよ?」
必死に快感から逃げようと結合を解こうとするいろはを背中から抱きしめ、上半身の豊かな膨らみを強く刺激する。
「あぁ…いやぁ…!!兼さ…一緒に…」
「っく…俺ももぅ…」
「あっ!も…だめぇ…!!」
敏感になったいろはの身体はさっき達した時より大きく震え、中で熱くまとわりつき俺を絶頂へと誘う。搾り取られるような快感に抗えず、どくどくと脈打つ熱を全て出しきった。
その後、俺はいろはを抱きしめながら布団に寝転ぶ。
「そう言えば、江戸城でいろはが顕現した刀…見たことねぇやつだったな。」
「私もびっくりした!政府が調査してた新刀って彼だったりして…なんてねっ。
でもかっこいい刀だったなぁ。うちの本丸にも来て欲しい…」
「あっ⁈かっこいいだと?この俺の隣でよく他の刀剣の話ができるな…?これはお仕置きだな」
「きゃっ!ちょっと兼さんっ…あっ…!」
二人の熱い夜はまだまだ続いていく。
後日ー。
遠征から帰った俺は審神者部屋へと向かう。
「いろは遠征から戻ったぞー。」
「兼さんお帰りなさい。」と笑顔で駆け寄ってくるいろはに桔梗の簪を渡す。
「これ前に綺麗って言ってたろ?あん時はいろいろあって買ってやれなかったから…。つけてやるよ」
俺は少し照れながらいろはの髪に簪を優しく差し込む。
「すごく嬉しい!毎日つけるね?本当にありがとう!」
ぱぁっと花が咲くように笑ういろはを抱きしめる。
桔梗の花言葉は"永遠の愛"。
俺はお前の全部を知り尽くさないと気が済まないみたいだ。
お前に溺れる俺は欲望まみれで、自分でも笑っちまう。
この先かっこよくない俺でも愛してくれよ?
Fin