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*・*刀剣男士と花咲く恋*・*【刀剣乱舞】

第5章 小狐丸 野性と理性の狭間・:*+.


「ぬしさま…はぁ…んっ…参りますね?」
小狐丸さんは力が入らず倒れかける私をぎゅっと抱きしめ、私の中に熱い欲情をすべて吐き出した。
私はなかなか冷めない快感に呑まれながら意識を手放した…。


ー翌日。

目を覚ますと私の隣には小狐丸さんがすやすやと眠っていた。
私は彼の髪をなでて、起こさないようにベッドから出て審神者部屋に戻るため廊下を進む。

それにしても昨日の小狐丸さんも凄かったな…性欲も野生の一つなのかな?
昨日の夜を思い出すとなんだか恥ずかしくなってきた…

そんな事を悶々と考えていたら薬研さんと出くわす。
「わっ薬研さん!…おはようございます。」
「大将おはよう。顔が赤いがどうした?熱でもあるのか?」
「だっ…大丈夫です!気にしないでください」
「そうか?ならいいが…。そう言えば大将に電報が届いていたぞ。」
「ありがとうございます。確認してみます」

私は審神者部屋と隣接する執務室に行き、電報を確認すると"審神者交流会"という文字が目に入る。
「今夜かぁ…うーん。要は飲み会だよね…。あまり気が進まないけど仕方ないなぁ…。」
夜は小狐丸さんと過ごす時間を大切にしたいけど、これも仕事だと自分に言い聞かせる。

「ぬしさまー?」
その時小狐丸さんが審神者部屋に入ってきた。

「ぬしさま!起きたらぬしさまが隣におられず心が冷えました。お身体は大丈夫ですか?昨日も私の理性が保てず…無理をさせてしまいました。」
私をぎゅっと抱き寄せ、優しく頭をなでてくれる。

「ふふ。私は愛されて幸せいっぱいですよ?
あっ。実は今日の夜は仕事が入ってしまって…帰りが遅くなるので、先に寝ていてください。」
「承知いたしました。くれぐれも無理はなさらぬように…約束ですよ?」
笑顔で頷き、どちらともなく触れるだけの口付けをする。

その後仕事を終えた私は、審神者交流会へと向かった。
顔見知りの審神者達に挨拶をしながら、少しお酒も嗜み楽しい時間を過ごすけれど…やはり頭に浮かぶのは大好きな小狐丸さんの顔。
早く会いたいな…。

「すいません。私はお先に失礼します。」
挨拶をして足速に時空管理室に向かう。
(※時空管理室=時空移転装置が使える場所)

その時顔見知りの男審神者に声をかけられた。
「いろは?もう帰るの?」
うぅ…この人結構酔ってる…嫌だ。
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