第20章 明石国行 眼鏡の奥の熱い春情・:*+.
「えぇよ。イって?」
「ふぁっ…あっ、あぁぁっ…!」
積りに積もった熱が弾け飛んだ瞬間、電流のような快感が身体に走り、私は大きく仰け反りながら絶頂を迎えた。
「はぁはぁ、明石さん…んんっ…」
「ん、よう頑張ったな。」
ぐったりと脱力した私をぐいっと抱き寄せ、そのまま深く口付けられる。
「なぁ、自分ももう限界なんやけど…ここが良い?部屋が良い?」
「あっ…ふぁ、部屋…が良い…んっ」
口付けで思考を溶かされて、色気漂う瞳に誘惑されて、恥じらいも忘れて無意識に出てしまった答え。
もう私は、明石さんから与えられる快楽にどっぷり溺れてしまっているようだ。
「さ、いきましょか」
満足気に微笑んだ明石さんに抱き上げられ、浴衣にすっぽり身体を包まれる。
小道でも何度も何度も口付けられて、もう身体の芯から蕩けてしまいそうだった。
「"おひぃさん抱っこ"、他の刀剣にさせたらあかんで?」
部屋の布団にゆっくり私を下ろすと、そのまま覆い被さり、首筋にじゅっと強く吸いつかれる。
「ふふ…薬研さんにされた事、怒ってますか?」
「うん。めっちゃ怒ってる。」
拗ねたような声で返事をしながら、私の胸に顔を埋める明石さんが可愛くて仕方ない。
「これからは明石さんだけですよ。」
自分からちゅっと口付けると、明石さんの目元が赤く染まり、片手で口元を隠して俯いてしまった。
「っ…!はぁぁ…もぅあかん…」
「えっ?」
「いろはの全部、奪わして?」
明石さんが羽織っていた浴衣を脱ぐと、うっとりするほどの肉体美が、行燈の明かりに照らされる。
さっきは見る余裕なんてなかったけど…細身だと思ってた明石さんの身体は、逞しくて引き締まってて、本当にかっこいい…。
目線を下げていくと、圧倒的な存在感のものが反り立っていて、とっさに目を逸らす。
えっ…私の小さな身体に?
あぁ、神様…って目の前の"神様"が今まさにそれを私に挿れようとなさっているのですが…
む、むりです…壊れちゃいます…ひぇ…。
「ふっ…優しくする。何も考えられへんぐらいヨクしてあげるから、な?」
私の考えを読んだように、優しく妖艶に囁かれて、脳が痺れる。
明石さんのこの声に私は弱い…。