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*・*刀剣男士と花咲く恋*・*【刀剣乱舞】

第20章 明石国行 眼鏡の奥の熱い春情・:*+.


꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳

「んん…」
あれ…私…いつの間にか寝てしまってた?
徹夜続きだったからなぁ…久しぶりにぐっすり眠れた。
あったかい…安心する…明石さんが抱きしめてくれて…ん?わぁぁぁ!!

「おはようさん。よう寝てたなぁ。」
私の様子をじっと眺めていた明石さんと目が合って、寝ぼけた思考が一気に冴えわたる。

「ひゃぁ!!あっ…明石さん…!」
起きてすぐこの綺麗な顔の至近距離は心臓に悪いっ!!
私を抱きしめている逞しい腕から飛び出そうとしても、私の脚に明石さんの脚が絡みつけられていて身動きが取れない。

「明石さん…うっ…動けません…」
「くくっ…そんなに照れんでも。自分らそういう仲でっしゃろ?」
さらに腕と脚の拘束が強くなり、顔が近づき、おでこ同士がコツンとぶつかる。
明石さんの色気を感じる睡蓮のような香りが、鼻を擽り、胸が高鳴る。
垂れ目の茜色と若草色の瞳に捕らえられて、どうしようもなく目が離せなくて、呼吸さえ忘れて魅入ってしまう。

「眼鏡…かけてないところ初めて見ました。」
「あぁ、眼鏡外した自分を見れるんは…彼女はんの特権やから。」
「っ…!!」
艶っぽく微笑む明石さんが、畳に置いていた眼鏡をかけ直す。
その仕草がなんとも官能的で、頭がくらくらする。

"彼女はん"、"特権"…っ!!
もう…もぅ…悶絶してしまいそうですっ!!

「自分をほっといて寝てしまうなんて、酷いと思いまへん?めっちゃ寂しかったわぁ…。」
「ごめんなさい。なんだか安心しちゃって…」
「ふっ…冗談やで。顔色ようなったな。」
私を甘やかすように頬を撫でながら、瞳を優しく細める明石さん。

この顔…蛍丸くんと愛染くんにだけ見せる顔だ。
私も明石さんの"大切"に入れたのかな?

「まぁ、たっぷり寝はりましたし…夜は寝かさへんで?」
「へっ!?」
「あかん…かわい…。」
変な声が出てしまい、咄嗟に口を手で覆うと、その手の甲にちゅっと口付けをされて、ぼんっと顔から火が出る。

「ふっ…熟したトマトみたいやな?美味しくいただきたいわぁ。」
うぅ…揶揄われてるっ!
でも、嫌じゃない…むしろ、嬉しい…なんて。
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