第3章 肥前忠広 ドSな彼と甘美な夜・:*+.
ー翌朝。
目を覚ますといろはが隣にいないことに気付き、俺は布団からがばっと飛び起きる。
「いろは⁈」
「忠広おはよう」
洗面所からひょこっと顔を出したいろはにほっとして、ぐいっと手首を掴みベットの中に引き戻す。
「急にいなくなんなよ。…まだ寝てろ」
「ふふ…ごめんね。いなくなったりしないから。」
いろはの柔らかい髪を撫でながら、ぎゅっと強く抱きしめる。
「なぁ。俺、人斬り以外の存在意義見つけたわ。」
「え?それってもしかしっ…んっ!」
いろはの言葉を奪うように唇を塞ぐ。
「もぅ!ほんと強引で意地悪なんだから…」
「でも好きだろ?」
「うん…。」
顔を赤らめるいろはが可愛くて、また身体が熱を持ち始める。
「なぁ。本丸帰る前に…もう一回するだろ?」
(まぁ、一回で終わらせる気は無いけどな…)
「えぇ⁈だめっ…っん!…あっ…」
「ふっ…お前に拒否権はない。今日もたっぷり苛めてやるよ?」
「っ!忠広っ…あっ…ちょっ…ひゃぁ…!」
あぁ…これを幸せって言うのか。
他のやつなんかに絶対渡さない。
これからもずっと苛めて乱して愛してやるから覚悟してろ。
Fin