第3章 肥前忠広 ドSな彼と甘美な夜・:*+.
「あっ…やっ…はぁ…んんっ…あぁぁ…」
「こんなに乱れて…厭らしいな?」
「っ…!忠広のせい…んんっ!あぁ…」
「っ!あんま締めんなよ。感じてんのか?…最高に可愛いな」
俺の言葉ひとつで中をぎゅっと締め付けるいろはに俺の身体は幸福感で満たされる。
「腰浮いてるぞ?ここが弱いのか?」
「あぁぁ!んっ…そこっっ…あっ…やぁぁ!」
いろはが一番喘ぐところをぐりぐりと執拗に責め続けると、瞳から涙がこぼれる。
その色っぽい表情に酔わされて頭がくらくらする。
「もう我慢できないだろ?ほら。イけよ。」
「だめっっ…あんっ…っ!ただっひろ…イっちゃう!あぁぁ!」
蕩けた顔でびくびくっと身体を震わせ、絶頂を迎えたいろはは脱力して虚な瞳で天井を見つめる。
あぁ…もっともっと無茶苦茶に抱きたい。
俺の物だっていろはの身体に刻み付けたい。
「おい?まだへばるなよ?」
「えっ…ちょっ…イったばっかり…あっ…あぁ…待って!忠広っ…!」
「まだ声出るぐらい元気じゃねぇか。もっと欲しいんだろ?」
「ひゃっ…!んっ…あぁ…!やっ…」
再度欲望を挿入すると、先ほどよりも下に降りてきた内壁をごちゅごちゅと突いていく。
「あぁぁ…だめぇ…んっ…!あぁ…また…んんっ…!」
いろはの脚を肩に乗せ、最奥に腰を激しく打ち付けると、それに合わせていろはの胸が淫美に揺れる。
「っ…!やばい…んっ…締め…すぎっ…っ!」
「ん…あぁっ…ふぁ…忠っ…!イっ…!!」
こんな気持ちになったのは初めてだ。
もっといろはを愛したい。愛されたい。
安心。懇切。幸福。愛情。感傷。甘美。
なんだこれ。敵を斬るだけなら必要なかった感情ばかりだ。
俺の中に突如芽生えた色んな感情が溢れ出し、なぜか潤む瞳を隠すようにぐっといろはに唇を重ねる。
ビクビクっ!!
身体が痙攣し、脳天まで突き抜ける快感が全身を駆け巡る。
いろはが深い快感に呑みこまれた瞬間、俺も同時に熱を一滴残らず吐き出した。
「おやすみ。いろは」
俺は意識を手放したいろはの涙を拭い、優しく抱きしめ、重くなってきた目蓋を閉じた。