第19章 髭切 姫彼岸花の約束・:*+.
髭切さんは満足げに目を輝かせると、飢えを満たすように私を食んでいく。
その甘い刺激に頭がふわふわしてくる。
だけど…このまま"ここ"でしちゃうの?
元々半分朽ちていた本殿が、先程の戦闘でさらに崩れ落ち、四方八方の壁も殆ど残っていない。
何も私たちを隠してくれないし、こんなのもう外だ。
赤い月明かりと蝋燭の灯が妖艶に私たちを照らす。
「待っ…て…髭切さっ…」
「ん?だめ。待ってあげない。」
「でも…誰かに見られたら…ひゃ…んっ!」
乱れた着物から脚を持ち上げた髭切さんは、太腿の内側にカプッと噛みつき、強く吸い付く。
「ねぇいろは。僕の事だけ見て?僕の事だけ考えて?」
私を懐柔する妖艶な瞳から目を逸らせずにいると、あっという間に着物も下着も脱がされ、一糸纏わぬ姿にされていた。
「ふぁ…あぁっ…でも…ここ外だから…」
「うーん。大した問題じゃないと思うんだけどなぁ。じゃあ、僕の事しか考えられないようにしちゃおうか。」
えっと…これって大した問題だよね?
焦る私をよそに、無邪気に笑う髭切さん。
柔らかい笑顔と優しい声なのに、私を服従させるような不思議な圧を感じてしまう。
"絶対的惣領感"。私は彼に逆らうことができない。
「えっ?だっ…めぇ…!そんなとこっ…ああっ…んっ!」
私の両脚を大きく広げた髭切さんは、割れ目に顔を埋め、蜜口に舌を這わせ始める。
「ゆっくり蕩けさせてあげるからね。」
ぴちゃぴちゃ…厭らしい水音が聞こえる。
片手で秘部をぐっと広げて、膨らんだ突起を舌先でチロチロと小刻みに舐められる。
時よりじゅるっと吸い付かれると、腰の辺りが甘く痺れ、足先が丸まって力が入る。
「次から次に甘い蜜が溢れてくるなぁ。ひくひく僕を求めて可愛い。」
「そこで喋っちゃ…やぁ…!あぁっ…!」
ふっと温かい吐息がかかると、ぞくぞくとした感覚が押し寄せ、腰が自然に浮き上がる。
髭切さんの舌の刺激に、何かが弾けそうで頭の中が真っ白になる。
「やだっ…ああっ…イっちゃ…!あぁんっ!」
びくっと身体を震わせ絶頂を迎えた瞬間、思わず出てしまった大きな声に羞恥心が押し寄せ、両手で口を塞ぐ。
「いろはの可愛い声聞かせて欲しいなぁ?」
肩で息をしてぐったりしながらも、私は理性の欠片を何とか保って、ぶんぶんと左右に首を振る。