第18章 大倶利伽羅 蕩けるチョコは甘い媚薬・:*+.
歯の裏をゆっくり舌先でなぞっていくといろはは瞳を潤ませ、身体をしならせる。
「ふっ…可愛い」
「やっ…そこ…だめっ…あぁんっ…あっ…!」
いろはの弱いところは全部分かっている。
ゆっくり抽送を始め、中のざらざらした蕾を擦り上げるといろはは甘い嬌声を上げ、俺の動きに合わせて小さな身体が揺れる。
俺にすっぽりと収まってしまういろは。
小さくてもいろはは、強く凛々しく美しい。
最近ふと見せる美々しく儚げな表情は、ぞくっとするほど艶やかで息を呑む。
誰がお前にそんな顔をさせた?
お前は今誰を想っている?
そんなくだらない嫉妬を覚えるほど、俺はいろはに心酔している。
俺は知りすぎた。
あたたかい温もりも
心地いいその声で紡がれる言葉も
柔らかい陽だまりのような香りも
花が咲いたような笑顔も
全部が愛しくて堪らない。
どんどん欲張りになっていく。
顕現した時に必要ないと思っていた物は、
今の俺にとって何より大事な存在意義になった。
どうすれば永久にお前の心を奪える?
貞宗のように、明るくお前を楽しませてやることもできない。
光忠のように、気の利いた言葉でお前を喜ばせることもできない。
ただ愚直にお前を愛すことしか出来ない俺に、お前はいつか愛想を尽かしてしまうか?
「あっ…んっ…!伽羅…あぁっ…はぁ…」
「はぁ…もっと…もっと名前呼んでくれ」
「んんっ…伽羅っ…伽羅ぁ…あぁぁっ…!」
「っ…いろは…」
「あっ…伽羅愛してる…ずっと…側にいて…」
俺の心を読んだかのように、潤んだ瞳で微笑んでくれるいろはに想いが溢れる。
問いかけなくとも、いつだっていろはは俺を満たしてくれる。
溢れんばかりの愛をくれる。
あぁ…
俺はどうしようもないぐらいに、またお前に惹かれてしまう。
今日も明日も…未来永劫に
こんな俺と共にあってほしいと願ってしまう。
「伽羅っ…伽羅っ…もぅだめ…あっ、あっ、あぁぁ…!」
「っ…!いろは…愛してる…」
下から一気に最奥を突き上げると、いろはの中が欲望を受け入れるように一瞬開き、奥へ誘うとぎゅっと締め付ける。
俺は甘美な幸福感に包まれながら、熱を一滴残らず出し切った。