第17章 燭台切光忠 伊達男に身も心も奪われて・:*+.
「みっちゃん…。好き。大好き。」
「ふっ…この前無理させたから、自制しなきゃって思ってるのに…。いろはちゃんが可愛すぎて困るな。」
「あの時のみっちゃん…いつもと違ってドキドキしちゃった。…それにいつもどれだけ手加減してくれてるのか思い知った。」
私は赤くなる顔を隠すように、みっちゃんの胸に顔を埋める。
「ねぇ?いろはちゃん。伊達男の意味を知ってる?」
「お洒落な男性のこと?」
「それもあるんだけど、夜は別の意味があるんだよ?」
「えっ?」
「女性を魅了して満たす色男…。"絶倫"とも言うかな」
みっちゃんは色っぽく囁くと私の顎をぐっと掴んで、口付けを落とす。
「っ!みっちゃん!…あっ…!」
「今日も可愛いいろはちゃんをいっぱい愛したいな?」
「んっ…お手柔らかに…お願いしますっ…あっ…」
「ふっ…。いろはちゃん…愛してるよ」
こんなに愛しくて苦しくて堪らなくなるのは君だけなんだ。
今なら君への愛だけはあの政宗公にも勝ると思えるよ。
僕は真の伊達男だからね?
もう覚悟は決めたよ。
政宗公の言葉を胸に刻んで、君を一生幸せにすると誓う。
次の記念日にちゃんと伝えよう。
「いろはと家族になりたい」って…。
Fin