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兄と妹【18禁】

第4章 止められない感情



その時だった。


神崎と背後から呼ばれた私はそのまま後ろへ振り返る。


そこには橘の姿があったのだ。



「橘…君」

「もしかしてって思ったけどやっぱりそうだ」



その顔を見た時ドクンッ!と胸が大きく鼓動した。


つい数日前も学校で無理矢理犯されたばかり。
兄との関係を脅迫しながら半ばレイプのような強引なセックス。



しかし無情にも私の体は感じていた。

嫌なはずなのに、橘を受け入れてしまう現実。




-----こんな場所で会うなんて最悪だ…。



「友達か?柚」



兄が私の顔を覗き込みながら問いかければ、

ハッと現実に戻され、慌てて返事を返す。




「うん、私と同じクラスのーーー」

「橘です。いつも神崎にはお世話になってます」




私が紹介しようとした時、橘はスッと兄に手を差し出し自ら紹介し始めた。
 


ニッコリ笑った顔は誰もが人懐っこい人柄を想像するであろう。


裏と表の使い分けを誰よりも知っている私は背筋が凍る思いだ。



「柚の兄の俊哉です。いつも妹がお世話になっています」



何も知らない兄は当然手を差し伸べ、二人は硬い握手を交わす。


「神崎にはいつも助けてもらってるんです。な?」



橘が流し目で私を見つめ問いかける。


気まずい私は俯きながら小さく頷いた。




そんな簡単な言葉で済まされない程、
橘に体を食い荒らされてる事を言えるはずもない。




「そうなのか。あまり学校の事を離さないんでね。上手くやっているみたいならよかった


クスと笑った兄は握手した手で私の肩を優しく抱いた。


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