第4章 止められない感情
「もぅ、お兄ちゃん出し過ぎっ!」
「ごめんって。そんなに怒るなよ」
映画が終わり会場から出るなり、私は頬を膨らませながら兄に突っかかった。
「映画全然見れなかったじゃんっ」
腰に手を当てながら兄を見上げる私を、
苦笑いしながらやれやれ顔で見下ろす兄。
「と言いつつ、激しく犯してって言ったのは誰だっけ?」
「うっ!」
しかし耳元で囁かれた一言に私は大きく動揺してしまう。
そして顔を真っ赤にさせ俯いてしまった。
「可愛い声でおちんぽお強請りしたのは、誰だっけな…」
まだ映画を見終わった人間で館内は混雑しているのに、
兄はスカートの上から尻をいやらしく撫で回してくる。
駄目だ、勝てない…。
ピクッと兄の手に反応しつつ、自業自得だ。と反省した私。
「うっ、私です…」
長い指が尻に割れ目を通って火照ったままの秘部に触れる。
気を緩めば精子が床に溢れ落ちてしまう為、
股間に力を入れるよう言われていた。
「まだまだ、物足りないだろ?時間はたっぷりあるからね。色んな場所でハメてあげるから、楽しみにしてて」
ちゅ、と頬に口付けた兄は私の手を取り恋人繋ぎをしながら歩き始めた。