第1章 理想のペアとハムちゃんズ
「そうですかねぇ」
「もしすると、黄色いヘルメットのハムスターを助けたお礼がしたいとかかな」
「そうでしょうか。ただ単にオレたちと遊びたいってことも考えられないでしょうか」
「うーん、そうとも考えられるか。じゃあ、どっちでもいっか。ハムスターたちのあとについて行こうぜ」
「ええ」
丸井たちはオレンジと白のハムスターたちのあとについて行きます。このあと、ハムスターたちによって試練が起こるとは理想のペアはこのとき思いも寄らなかったようです。
オレンジと白のハムスターたちを追い掛けている途中、何と見失ってしまいます。その上、丸井たちは今どの辺にいるのかわからずにいました。
「ハムスターたちにやられましたね」
「そんなこと言うなよ、木手ぇ」
「どうします? オレたち、U-17合宿所に帰れないかもしれないのですよ」
「それも焦るけど、ハムスターたちがどこに行ってしまったのか……」
「丸井くん、ハムスターたちはもういいんじゃないでしょうか。オレたち、迷ってしまったのですよ。ここが第一かよくわかりませんし」
「オレはハムスターたちの方が気になる」