第1章 理想のペアとハムちゃんズ
「サンキュー、かえで」
「オレは正直、合格って納得いっていませんがね。おまけでしょう」
「齋藤コーチがおまけなんかで合格つけるコーチかぁ?」
「わかりません」
「オレはお前の方がわからねえ」
「ふっ」
丸井と木手のやりとりを聞いて笑っていたかえででした。このあと、練習で外出していたご主人の鬼十次朗が迎えに来ました。
理想のペアは先輩の鬼にあいさつをし、一旦わかれようとしますが、お互い振り返りました。
「オレさ、練習したいんだけど、どう?」
「そう思ってラケット、あなたの持ってきましたよ。バスの中で忘れていましたよ。気を付けて下さい」
「ははっ、わりぃ、キテレツ、サンキュー」
こうして、丸井と木手は夕食後に練習をたくさんしたのでした。
終わり