第4章 秘書としての役目?
天使化スキルと歌唱防護ーソングシールドーでの負荷で翼に力をいれる事ができず、デミウルゴスに抱き抱えてもらってマーレのもとへ。
「ありがとうデミウルゴス、もう下ろして」
「いけません!万が一先程のように落下しそうになったらどうするのですか!」
心配そうな彼の顔を見たら反論できない…。でもマーレにこんなみっともない姿…まぁいいか。
「……わかったわ」
「ありがとうございます」
マーレたちの側について声をかけようとしたら先にマーレが私の存在に気がついた。
「レミエル様!?ど、どうしたんですか!?」
「ただのMPの使いすぎ、大丈夫よ。デミウルゴスありがとう、助かったわ」
「勿体なきお言葉」
「マーレ、作業の方は順調ですか?」
「はい!先程モモンガ様からも労いのお言葉とこちらをいただきました!」
「まぁ、リング・オブ・アインズ・ウール・ゴウンね。全くあの方は…私がマーレに贈るものに困っちゃうじゃない」
だからアルベドはあんなに荒ぶっているのね(苦笑)
「あの…!あの…!」
「なぁに?」
「もっ、もし、ワガママをお許しいただけるならっ、レミエル様の物がほ、欲しいです…!」
「私の?お下がりってこと?」
必死に首を縦に振るこの可愛い男の娘にお古かぁ……今着けているものならそうだなぁ…
なんて考えているとアルベドの方から歯ぎしりが聞こえた。彼女そんな性格だったっけ?
「じゃあこのネックレスを。私の護りの歌唱付与がされてるわ。もしもの時これが貴方を守ってくれるわ」
「あ、ありがとうございます!い、一生大切にします!」
「大袈裟ね」
「わ、私もモモンガ様とレミエル様からの頂き物が欲しい……!!」
あ、アルベド、そんな目で見られても…。困っているとデミウルゴスが助け船を出してくれた。
「至高の御方々の忠義に応えればいずれ機会が来ますよ」
「…そうよね」
「ふふ、その働きに見合う褒美を用意して待ってるわ。期待しているわね」
「「「はっ」」」
「では私は戻るわ」
「お送りします」
「ありがとうデミウルゴス。ではマーレ、アルベド引き続きよろしくお願いしますね」
「「お任せください」」