第24章 奪還作戦
アインズも私が怒っているのを伝言ーメッセージー越しにも感じ取ったのか少し考え込んでいた。
[…実は私もモモンとして依頼でそちらに向かうことになっている。私自ら動くことはできない。アルベドに要請しようと思う、要請メンバーが決まり次第合流という形はどうだろう」
「…了解したわ。それまでは屋敷で待機でしょ」
[ああ、お前に堕天使の姿で暴れられるとアダマンタイト級の依頼として来てしまうからな」
「別にそれでも退屈しなさそうでいいのに」
[私が困るのだ]
「はいはい、大人しく待ってるわよ」
伝言を終えて話の内容を皆に伝えた。それまで屋敷で待機していると錚々たるメンバーが屋敷に集結した。
そこにはデミウルゴス、シャルティア、マーレ、プレアデス(ナーベラル以外)、そして私とセバス、ソリュシャン、ジャックが応接室に。
ご機嫌斜めな私にデミウルゴスが少し私を気にしながら話を始めた。
「全権は私、デミウルゴスが。アインズ様のお言葉によって握ることになったが、セバス、異論は?」
「もちろんありません」
「なら勘違いしないでいただきたいのだがね。このメンバーを集めたのは至高の御方方のご尊顔に唾を吐いた愚かな八本指なる者たちを誅殺する為なのだよ」
「理解しております。それでデミウルゴス、八本指に関する情報は?」
「ああ、もちろん問題ないとも、拠点七か所の情報はジャックの協力のもと既に入手済みだ」
「「「おお…」」」
「そして申し訳ないがセバス、君にこの作戦を聞かせるわけにはいかない、君はツアレを救出後即ナザリックに帰還するためだ」
「わかりました」
「ソリュシャン、君はセバスの補佐を」
「かしこまりましたデミウルゴス様」
セバスとソリュシャンが退出後、デミウルゴスは第二の作戦を淡々と説明をしはじめた。
ゲヘナ、ねぇ・・・。デミウルゴスが八本指への報復はもちろん、まさか人的・物的資源を奪い、王都で実験をしようなんて考えてるなんてねぇ。恐れ入ったわ。
「恐れながらレミエル様には私と行動を共にしていただきたいのですが宜しいでしょうか?」
「構わないわ」
「ありがとうございます。では皆各自行動を」
そして部屋に私とデミウルゴスの二人だけとなった。