第22章 恋心、そして愛をあなたに
月と星が輝く夜空をバックに刺激的なキスをデミウルゴス交わしている・・・。
息苦しいほどに、熱く、激しく、情欲的なキス・・・現実では味わったことのない、幸せなキス・・・。
「んぅ、、は、ぁ・・・デミウルゴス、私の部屋、行こ…?」
「!!!。こんなに幸福を…頂いてもいいのでしょうか…」
「いいの。だって貴方はこんなにもナザリックを敬愛し、私をこんなにも愛してくれているのだから
それとも、私に魅力ないかしら…?」
「そんなことは御座いません!!据え膳食わぬは男の恥と、書物で読んだことがあります。レミエル様にお恥ずかしい想いをさせておきながらそのような無礼は致しません。そして何より、私個人として、男として…」
色欲を瞳に浮かべ、言葉を詰まらせ言おうか迷っているような素振を見せ、左腕で強く抱きしめ、右手で私の頬を撫でて言葉を紡いだ。
「そのように、、頬を薔薇のように赤く染め、美しく濡れた瞳に見える色香を前に、抑えられる男等おりません」
「っ、恥ずかしい…」
顔をまじまじと見られ、現状を伝えられ、更に顔が熱くなり、彼の胸に顔を埋め、そう呟くと・・・デミウルゴスから思いがけない言葉を言われた。
「…レミエル様は煽るのがお上手なようですね」
「えっ!?」
急にお姫様抱っこに体制を変えられ、顔を隠せなくなって胸に耳をあてるととても早い心臓の鼓動が聞こえ、デミウルゴスの顔を見ると私と同じように赤くなっていた。
「き、緊張、して、くれてるの…?」
「当たり前です…。触れること等許されないいと高き御方にこうして触れられているのですから」
「嬉しい…」
デミウルゴスの首に両手を回し抱きついて、その状態で屋敷の私の部屋へ向かい、バルコニーに降ろされた。
「お帰りなさいませ」
「た、ただいま…、あの、ジャック…その」
「!やっとくっつきましたか、それじゃ邪魔者は退散します。あぁそうだ、防音ーフォール・サウンドー…それじゃごゆっくり」
アサシンのスキル、暗殺をするときに使用するよう覚えさせたスキルがこんなことに使う日がくるとは・・・と少し恥ずかしい気持ちが芽生えた。
「…ではジャックの好意に甘えるとしましょう」
そう言われ再び抱き上げられ、ベッドに向かった・・・。