第20章 戦闘、そして王の鉄槌
三人が表に出てきて、のちにやってきた王国騎士団により捕縛されていった。
「では私たちは帰りますわ」
「お待ちくださいローズガーデン様!…またお会いできますか」
「ええ、いつかまたお会いましょブレイン」
そしてセバスを連れて屋敷へ帰ると、ソリュシャンがドレスではなく、メイド服を着て私たちを出迎えた。
「お帰りなさいませ、レミエル様、セバス様。奥でアインズ様がお呼びです」
「アインズが来ているの?」
「はい」
堕天使になり、身なりを整えセバスとソリュシャンと共に奥の応接室へ進んだ。
「待たせたかしら?」
私が部屋へ入るとコキュートス、デミウルゴスが礼をして出迎えてくれたが…
「お待たせして申し訳ありません」
「気にするな。連絡なしで来た私のミスだ。セバスよ、そんなところに頭を下げていても仕方ないだろう、早く部屋へ入れ」
「はっ」
ああ、これはソリュシャンがアインズに報告したのか…、私には警戒しないでセバスに警戒しているのが目に見えてわかる。
だって私はコキュートスの間合いを通って、デミウルゴスの前を通ってアインズの隣に座れたんだもの。
「レミエル、これからここで起きることに口を出すな、私が発言を許すまで口を閉じることを命ずる」
「!、かしこまりました我が王」
報告しなかったの怒ってるなこれ…。
でもなんでコキュートスとデミウルゴスが警戒していないのかがわからない。裏切らないと確信でもしているから?それとも至高の42人だから?
そして大人しくセバスの断罪を見守った…。部屋にツアレがやってきて私たちをみたとき、彼女は驚いていた。
私は羽が生え、隣には死の支配者、そりゃ驚くよねぇ…。
「お、じょ、さま、」
「!!!!!」
「無礼なっ!ひざ…」
「よいデミウルゴス。私を前に逃げ出さない勇気を称え無礼を許そう」
「申し訳ありませんでした」
「ああ。私はアインズ・ウール・ゴウン。セバスの主人でレミエルは私の秘書だ。
さてセバス。私はお前に目立たないように行動しろと言ったはずだな?」
「はっ」
「にもかかわらず下らない女の為に厄介ごとを招いた。違うか」
「間違っておりません」
下らないと言う言葉にツアレが泣きそうな顔をしてセバスを見ていたがセバスは反応することはなかった。