第3章 コロシアムでの守護者たちの様子
至高の御方方が転移で去り、残された守護者たち・・・。
そこでモモンガのこと、レミエルのことを様々語っていた。そして現在は何故かお世継ぎの話となっていた。
「ところで…」
アルベドとシャルティアが正妃戦争を勃発させる中、避難していた男性陣の中のマーレが不意に呟いた。
「モモンガ様のお世継ぎはレミエル様がお産みになるんじゃないんですか?」
マーレの純粋な疑問にジャックが優しく答えた。
「マーレ、レミエル様とモモンガ様では相性が悪く子ができる可能性は低いんだ」
「そ、そうなんですか?」
「現在のレミエル様は堕天使といえど、元大天使だった御方。対してモモンガ様はアンデッドだから」
「そうなんですか!?」
「ああ、レミエル様が大天使だったのを知っているのは数えるほどしかいないからな。
まぁ俺はモモンガ様のお世継ぎも興味はあるけど、個人的にはレミエル様の方が期待してるんだ」
ジャックがそう言いながら何故かデミウルゴスを見るが、デミウルゴスは質問で返した。
「君は望まないのかい?」
「御冗談を。確かに俺はあの御方を誰よりも愛している。ですがそれはレミエル様が創造主であり、親のような存在だからという感情もある。伴侶を望む気持ちは少しあっても、そうなりたいとは思っていない。
俺個人の気持ちでいうなら、お前になら任せられるって思ってるぜ?なぁデミウルゴス、さっきだってちゃっかり手振ってもらってただろ?」
ジャックのちゃちゃを無言で返し、コキュートスを呼び戻すデミウルゴス。
その反応を面白く思えないジャック。気になってるならアルベドやシャルティアのように言えばいいのにとモヤモヤしているようだ。
「アルベド!シャルティア!まだ喧嘩は続けるのかね?」
「喧嘩は終わったよ、今やってるのは」
「第二妃はどちらという事…」
「モモンガ様の正妃は至高の御方レミエル様で間違いないけれど」
「ナザリック地下大墳墓ほ絶対なる支配者の妃が1人しかいないなんてあまりに不自然でありんす」
アルベドとシャルティアの言葉に小声でジャックは「だから…」と言っていたけど誰にも気が付かれず、そしてやっとアルベドから指示をもらい各自行動に入った。
そして知らない間に自分が狙われているとは知る由もない至高の二人であった。