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【オーバーロード】慈愛の堕天使は王の秘書

第18章 セバスの裏切り…?



あれから何度かパーティーに出席したけど、だいぶ飽きた…。とても退屈…。なんて思って屋敷で過ごしているとセバスが面白いものを持ち帰ってきた。


「セバス、それは何?」

「拾いました」

「ふぅん、神殿に置いてくればいいものを…とりあえず治療しましょうか、その状態じゃろくに話もできなさそうだし」

「かしこまりました」


ソリュシャンと共にボロボロの人間と部屋に入り、セバスを外へ出した。


「…セバスには人間にも優しくする良心がある設定だったかしら……」

「アインズ様にご報告されますか?」

「うーん……裏切りと決まった訳じゃないから様子を見ます。ソリュもしばらくはそれでお願い」

「かしこまりました」


人間の傷、怪我を治し、汚れを落とし、ソリュシャンにセバスを呼ぶよう伝えた。


「怖がらないで?執事が貴方を拾ってきたの。喋れる?自分の名前はわかる?あぁ、私はレミィ、ここの主人よ」

「…ぁ…レ…」

「声がうまく出ないのね…首を絞められた痕があったけど声帯に問題はないから精神的なものかな…」

「コンコン(失礼致します、お食事をお持ちしました」

「ありがとう、食べれそう?」

「コク…」


スプーンを口に運び涙する人間の女…私は一応天使だから人間を嫌悪することはないけどナザリックのことを考えると安易なことはできないし、したくもない。

それと、セバスを観察してたけど、やっぱりセバスに限って裏切りに当てはまるようなことはないだろう。

それにセバスの行いは人間からしたらとても良心的なこと。人に扮している今、この行動はセバスがいい人間と印象づけることができる。



「お名前をお聞きしてもよろしいですか?」

「ツ、ツアレ…ツアレ・ニーニャ…」

「私はセバスチャンと申します、こちらの御方は慈愛深き我が主です。安心して身を休めてください」

「ぁ、りが、と、ござ、い、ます」

「セバス、私たちはそろそろお暇しましょう。ツアレ、ゆっくりお休み」


部屋を出るとソリュシャンが待っており、そしてセバスに頭を下げられた。


「勝手な行動をし、誠に申し訳御座いません」

「別に貴方に悪気があっての行動でないのはわかっています。ですが早めにあの人間をどうにかなさい」

「かしこまりました」

「では私は部屋で休みます」


そしてこの夜は明けた…が………。
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