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【オーバーロード】慈愛の堕天使は王の秘書

第16章 中央街で情報収集



レストランの代金は彼女が後をつけたお詫びと支払ってくれていたのでそのままレストランを後に、何故か迎えに来ていたセバスと用意されていた馬車に乗り帰った。

が、馬車の中でアインズから伝言が届いた。


「どうしたの」

「レミエル、由々しき問題だ」

「だから何よ」

「資金が足りない」

「なんでそうなった、今日ギルドを覗いてわかったけどアダマンタイトの冒険者なら依頼料はいい筈」

「いや、それはそうなのだが…」

「形振り構ってられないんだから依頼を選んでる場合じゃないでしょ!」

「す、すまない…」

「じゃあなに?私の方でも資金調達すればいいの?」

「話が早くて助かる」

「はぁぁ…今夜ゲートで貴方のところへ行きます。ナザリックでそんなみっともない所見られたくはないでしょう」

「はい…」

「では後程」



セバスとジャックにも聞こえていたのか急に2人のオーラが緊張感のあるものに変わっていた。恐らく私が今威圧的なオーラを放っているんでしょうね…。


屋敷に帰り、身支度を整え皆に声をかけてゲートでアインズの元へ。



「来たか、すまないがナーベナルは席を外してくれ」

「かしこまりました」


「さて、いつからなのかしら?」

「………シャルティア復活後位からです」

「なんでもっと早く言わない!」

「い、いや、依頼をこなせばすぐになんとかなると思ったのだ」

「そりゃなんとかなるだろうけど、そんな災害級の依頼がそうポンポン出てくると思ってたの?」

「……すみません」

「はぁ…とりあえずこれ換金すればいくらかにはなるでしょう」



そう言って持ち出したのは私がユグドラシルでコレクションしていた宝石の数々。アインズが袋を開けて驚いて中身と私を交互に見ていた。



「これだけあればしばらくはなんとかなるでしょ?」

「あ、ああ、だがいいのか!?これはレミエルさんが大切に集めていたコレクションじゃっ!」

「ナザリックが大変なのにそんなこと言ってられないでしょ!私の宝石はまた集めればいい!今これがあればどれだけの事ができるかまず理解しなさいな!」


1つだけセバスと共に宝石商に行って鑑定をしたら結構な額になった。それを考えればこの1つ1つにどれだけの値がつくかわかる。
悩んでいるアインズ、そしてしばらく沈黙が続いた。

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