第16章 中央街で情報収集
大きな建物に着き、扉を開けると騎士が出迎え、私を見てた騎士にセバスが「主です」と言うとすんなり通してくれた。階段を上がり上に行くとまた扉があり、そこを潜った先にエントランスが広がっていた。
「お嬢様は此方でお掛けになってお待ちください」
「わかったわ」
セバスが私をソファに掛けさせて彼はカウンターへ。
ソファで座ってただセバスを見つめて待っているとカウンターの皆様と目があったから、立ち上がり挨拶をして再び座った。
にしても暇だ…。どんなところか見たかったから着いてきたけど…面白いものではなかった。
「お待たせしました」
「いいえ、良いものは見つかりましたか」
「はい」
「それはよかったわ、では次は私に付き合ってもらうわよ?」
「もちろんで御座います」
ギルドの階段を降りて行き外へ出るとセバスから面白い事を聞いた。「昨日街を歩いていた美人がセバス様のご主人だったとは」ってね。セバスはこの街である意味で知れ渡っているから今日こうして一緒に来たのは正解だったみたい。
「ですがお嬢様のお姿を無闇に晒すには控えたいですね」
「あら、貴方も過保護ね」
まぁナザリックの第二の主である私を臣下たちが心配するのは同然よね…。
そしてブティックに行く前に宝石商へ行き、その後ブティックで買い物。セバスに荷物を持って帰らせ、任務にあたっているジャックと合流し、レストランへと入った。
「なにか情報は?」
「面白そうな情報は特に」
「そう、、、ふふ、いいカモが釣れたわ」
どこかのご令嬢と目が合うとその方は微笑んで真っ直ぐ私の元まで来た。
「初めまして、リットン侯爵家長女リリアーナと申します。貴女の噂を聞いてお会いしたく先程のブティックから後をつけたことお許しください」
「初めましてリットン侯爵令嬢、レミィ・ローズガーデンと申します。いいえ、お声をかけていただけて嬉しいですわ。どうぞお掛けになって?」
「ありがとうございます」
そしてこの娘にでっち上げた私の生い立ちを説明すると嘆き、新しい恋を探すならパーティーが一番ということでこの子の伝でパーティーに参加することが決まった。
「それではお屋敷に招待状をお送り致しますわ、当日を楽しみにしております」
「ええ、それではごきげんよう」