第15章 部下達とのコミュニケーション
何故かしばらくデミウルゴスと話が続きお風呂を上がるタイミングを見失い、そのまま入っていると突然扉が開いた。
「レミエル様、いらっしゃらないと思ったら此方でしたのね。レミエル様お顔が真っ赤です!早くお上がり下さいませ!」
「ソリュシャン……デミウルゴスごめんなさいね、そろそろ戻るわ」
「入浴中だったとは…っ、大変失礼致しました。それでは私はこれで、ごゆっくり体をお休め下さいませ」
「ありがとう、お休みなさい」
メッセージを切ってソリュシャンの手を借りて大浴場を上がり、ローブを羽織り、椅子に座らされた。
あぁ、完全に逆上せたな…
「御気分はいかがですか?」
「ふらふらするわ…」
「すぐに冷たいお飲み物を用意致します」
待っているとソリュシャンがセバスを連れてきて二人で色々介抱してくれた。
来て早々迷惑を…情けない…
「ごめんなさいね、迷惑かけて」
「何を仰いますか。レミエル様のお世話をするのにご迷惑な事など何も御座いません」
「そうです、レミエル様は至高の御方、部下である私たちが貴女様のお世話をできることはとても光栄な事ですわ」
「ほんと、いい部下を持ったわ…ありがとうセバス、ソリュシャン。ナザリックの者には本当に感謝しているの。この世界に来て、己の意思を持って私とアインズに仕えてくれる貴方たちに支えられてばかり…」
「そのようなこと」
「あるのよ…。シャルティアの一件でアインズと沢山色んな事を話したわ。後悔、傲り、焦り…私たちの心にはそういった感情があるのよ。それを拭ってくれるのはいつもナザリックの者たち。私なんかプレアデスにどれだけ心を支えてもらってるかわからないわ。
だから、側にいてくれてありがとう」
「「身に余る光栄です」」
少しだけ恐縮してしまった二人に介抱され、部屋に戻り、ソリュシャンと二人になった。
「レミエル様、ありがとうございます」
「どうしたの?」
「いつも私共に慈悲深いお言葉を下さることに感謝しているのです。アインズ様と共に最後までナザリックにお残りになった慈悲深く、ナザリックをまるでご自分の子のように慈愛を下さるレミエル様…。貴女はナザリックになくてはならない大切なお方ですわ」
ソリュシャンの口からそんな風に聞けるなんて思っても見なかった…