第14章 いざリエスティーゼ王国へ
見送りに皆が顔を出してくれた。人間の姿をしている事が嫌そうだったけど紛れる為には必要だからね。って言っても羽隠しただけだけど
「アインズ、各階層守護者たち、見送りありがとう」
「向こうでナーベラルが馬車の手配をしてくれている。それで行け」
「わかったわ」
「レミエル様、どうかお気をつけて」
「レミエル様はとても美人でありんすから下賎な輩には不用心してくんなまし」
「ふふ、もちろんよ、何かあればジャックが守ってくれるわ」
「はい、命に代えてもお守り致します」
「頼んだよ、ジャック」
「それじゃ行きましょうか」
「はい」
「「「「「いってらっしゃいませ」」」」」
ゲートを潜るとアインズの言った通りナーベラルが馬車の側で待機していた。
「お待ちしておりましたレミエル様、アインズ様よりお申しつかりました馬車のご準備が出来ております。そしてリエスティーゼ王国までこのナーベラルが護衛致します」
「ありがとうナーベラル。御者はジャックが出来るからナーベラルは中で私とお喋りしながら行きましょ」
「はっ」
ナーベラルからエランテルでの事をたくさん聞いた。それと冒険者としてナーベと名乗っているということ、アインズはモモンだって。
「見えてきました。あれが王都リエスティーゼです」
「へぇ、意外としっかりしてるのね」
「人間の建物にしてはそうですね」
「ふふ、あ、ここまでじゃないかしら?セバスが門の辺りまで迎えに来ると聞いたのだけど」
「はい、なので私はここまでとなります」
「ありがとうナーベ、モモンのことよろしくね」
「はっ」
そう言ってナーベラルは馬車から飛び降りていったのと入れ替わるように御者席にセバスの姿があった。
「お迎えに上がりましたレミエル様」
「ご苦労様セバス」
そしてセバスとソリュシャンが拠点にしているお屋敷にたどりついた。
「レミエル様、ご無沙汰しております」
「ソリュシャン!久しぶり!元気でしたか?」
「はい、まさか貴女様が此方に来られるとは思っておりませんでした」
「それに関しては後程説明するわ、その前にお茶にしましょ」
「「畏まりました」」
セバスとソリュシャンにお茶の用意をしてもらい、一段落して私がここに来た経緯を説明した。